買物中の子どものケガ。応急処置はどうすればいい?
2017.08.31買い物中の事故・災害子どもと買い物に出かけた際、さまざまな要因によって子どもがケガをすることがあります。見た目は軽いケガのように見えても、子どもは大人に比べて身体ができていないため、後々重症化してしまうケースがあります。そうならないためにも、ケガをした場合にはしっかりと応急処置を行わなければいけません。
以下では、外出中の子どもによくあるケガとその対処についてご紹介します。
擦り傷や切り傷への対処
子どもは好奇心からさまざまな物を触ったり、よく転んだりすることから、擦り傷や切り傷を負いやすいといえます。擦り傷や切り傷をそのままにしておくと傷口から細菌が侵入し、化膿したり治りが遅くなったりといったことが起こります。そのため、小さな傷であってもしっかりと処置しなければいけません。
擦り傷の場合、まずは傷口を洗います。屋外での擦り傷は傷口が汚れていることが多いため、入念に洗うことが大切です。洗った後はしっかりと消毒し、軟膏を塗ってからガーゼなどで保護します。ガーゼを直接傷口に当てるとガーゼがくっついてしまうため、可能な限り軟膏を使うようにしましょう。
切り傷の場合、傷口が汚れていれば水で流し、汚れていなければそのまま傷口を圧迫して止血します。血が止まった後は消毒し、包帯などで傷口を保護します。傷口が大きい場合や出血が止まらない場合などは、圧迫止血しながら素早く病院を受診します。
打撲や指挟みなどへの対処
ドアで指を挟んだり、転んだ際に打ち付けたりと、圧迫や衝撃などによってケガをすることも多くあります。こうした場合、適切に処置しないと痛みが長引くことがあるため注意が必要です。
打撲や指挟みなどの場合、まずは患部を冷やします。しっかりと冷やさないと腫れや皮下出血が大きくなり、重症化することもあります。腫れが収まった場合には、冷やすのを止めて暖めた方が治りが早いとされています。冷やしても痛みが続く、またはひどく痛む場合には、骨折などの可能性も考えられます。そうした場合には病院を受診しましょう。
また、頭を打った場合にはできるだけ安静にし、意識があるか、意識障害を起こしていないかをしっかりと確かめなければいけません。少しでも異変を感じた場合には、すぐに病院を受診すべきです。
火傷への対処
ご飯を食べているときや熱い飲み物を飲んでいるときなど、外出中にも火傷をする可能性はあります。子どもは火傷の被害が大きくなりやすいため、対処をしっかり行わなければいけません。
火傷をした場合、まずは水道などの流水で痛みがなくなるまで10分以上冷やします。軽度の火傷の場合は、冷やしたあとに軟膏を塗っておきます。水疱ができている場合は、傷口を保護する役割があるため潰さないようにします。また、服の上から火傷をした場合には、服を脱がすのではなくその上から冷やします。
外でケガをすると、治療用の薬などを持っていないこともあるため、適切な処置ができないこともあります。軽度のケガであれば最低限の処置を施し、家に帰ってからしっかりと手当を行いましょう。ケガの程度が大きい場合には、素早く病院を受診しましょう。