車で子どもとお買い物!事故リスクを少しでも減らす方法は?

2018.11.22子どもを事故から守るために
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車で子どもとお買い物
自家用車を所有している家庭では、日常的に子どもと車で買い物に行く、という方も多いのではないでしょうか。そんなときに気をつけたいのが、店舗の駐車場での事故リスク。車が多く集まる駐車場では、ちょっとした油断が子どもの事故を引き起こすもの。自ら運転する車で我が子を轢いてしまった……という痛ましい事故も起きています。
今回は、子どもと車でお買い物へ出かけた際に気をつけたい注意点をご紹介します。

子どもは死角に入りやすいもの。1人にするのは絶対NG!

1人にするのは絶対NG!
店舗によっては、駐車場のスペースが狭くて駐車しにくい、乗り降りがしにくいといったケースがあるかもしれません。隣に停まっている車や壁などにドアをぶつけないよう乗り降りするのは、大人はもちろん子どもにとってはなかなか難しいもの。そうしたとき、「駐車する前に子どもを先に降ろしたいな……」と思ってしまう方は多いのではないでしょうか。中には、実際に子どもに「先に降りて店内に入っていてくれる?」とお願いしたことがある方もいるかもしれません。

しかし、子どもを車から先に降ろしたり、駐車場内を1人で歩かせたりするのは大変危険です。まだ身長の小さい子どもの姿はドアミラーに写りにくいため、運転手にとっては見えにくいもの。「先に降ろした子どもが車に近づいてきたが、死角で気づくのが遅れてヒヤリとした」「駐車されている車と車の間をすり抜けながら歩いている子どもに気づかずに轢きそうになった」など、駐車場で事故寸前のヒヤリハットを経験した運転手も多くいます。なぜこのような事故が発生してしまうのでしょうか。

子どもの駐車場での事故が起こる原因は?

子どもの駐車場での事故が起こる原因は?
上述の通り、子どもは身長が小さいことから車の運転席から見えにくく、死角に入りやすいことが原因の1つとして挙げられます。駐車している車の影に入ると死角になってしまい、そこから子どもが飛び出してくるとブレーキを踏んでも間に合わないといったこともあります。
そのほか、混雑した駐車場で車を運転しながら駐車場所を探している場合、周辺への注意が散漫になっていることもあります。また、駐車が苦手な運転手の場合、駐車以外のことに意識が向かなくなっていることもあるでしょう。店舗の駐車場ではこのような注意散漫になりやすい状況が多く発生するため、事故の発生に対して十分注意する必要があります。

また、子どもは「お店でもらった風船のひもを放してしまい、風船を追いかけて急に飛び出してしまった」「駐車場で車の間を縫って歩いているうちに親を見失い、慌てて走り出して迷子になってしまった」など、予測不可能な動きをすることも多く、死角の多い駐車場では特に注意する必要があります。
「いつも来ている場所だから大丈夫」と安心して子どもを1人にしていることもありますが、駐車場を行き交う車はそのときによって異なります。何度も来ている場所であっても、常に注意を払うべきです。

子どもの駐車場での事故事例

子どもの駐車場での事故事例
幼児用品店の駐車場で起こった事故の事例です。
被害者となったのは2歳の幼児。子どもの保護者が駐車場に停車し、子どもを後部座席のチャイルドシートから降ろしたところ、つなごうとした手をすぐに離し、駐車場の出入り口方面へ歩いていってしまいました。そこへお買い物を終えた20代のお客様が乗った乗用車が…。車の右の後輪で、子どもはひかれてしまったのです。ひかれた子どもは重傷を負いました。

乗用車の運転手からは子どもの姿は見えておらず、事故の際の衝突音で停車して車を降りて初めて、子どもをひいてしまったことに気が付いたそうです。幼児用品店という場所柄、子どもが駐車場内にいる可能性が高いことから、運転手は普段よりもさらに注意して運転するべきだったといえますが、子どもの保護者が手を離してしまったことも事故の一因といえます。1人で走っていってしまうことの多い子どもとお買い物へ行く場合は、駐車場内では手を離さないように気をつけるべきだということが分かります。

子どもの事故リスクを減らすための対策は?

必ず駐車してから子どもを降ろし、ドアの開け閉めも大人が行おう

必ず駐車してから子どもを降ろし、ドアの開け閉めも大人が行おう
子どもと車で出かけた際には、必ず駐車場に車を停めてから子どもを降ろすようにしましょう。できれば大人がドアの開け閉めを行い、子どもが勝手に車の乗り降りをしないように習慣づけておくことが大切です。

大人が車を降りる準備をしたり、荷物の出し入れを行ったりしている間に子どもが勝手に車の乗り降りをすると、他の車と接触したりドアで手を挟んだりといった事故の危険性が高まります。「自分の車は停まっているから大丈夫」と思っていても、他の車がどう動くかは予測できません。
また、重い車のドアは小さな子どもにとって扱いづらいものです。万が一手や体、頭などを挟んでしまった場合、大怪我をする事故につながることもあるため、できるだけ大人がドアの開け閉めを行うように気をつけましょう。

駐車場内では大人と手をつないで歩こう

車から降りた後にも、事故のリスクは十二分にあります。駐車場から店内へ移動する際も、必ず子どもの手をしっかりとつないで移動するようにしましょう。
「目が届く範囲にいるから大丈夫」と子どもを1人にして、離れて移動していると、子どもは背丈が低いため運転手からは姿が見えません。子どもだけが事故に遭うリスクがあります。
子どもがイヤイヤ期などでどうしても手をつないでくれないといった場合は、駐車場内だけでも抱っこで移動する、できるだけ店舗の入り口に近い場所に駐車するなどして、事故の危険を回避しましょう。

あらかじめ「駐車場は危険が潜んでいる場所だ」と子どもに教える

「駐車場は危険が潜んでいる場所だ」と子どもに教える
大人がどれだけ気をつけていても、駐車場を遊び場の1つととらえてしまっている子どももいます。子どもの事故を防ぐためには、周囲の大人が安全に配慮するほか、子ども自身の事故に対する意識を高めておくことも大切です。
「駐車場で走ると危ないから、勝手に車から降りたり、駐車場で走って遊んだりしないように」といった注意を都度したり、駐車場で起きた事故のニュースを見て話し合ったりして、「駐車場=注意が必要な場所」と子どもに認識させるようにしましょう。

まとめ

車で子どもとお買い物へ出掛けたときの、駐車場での事故リスクを減らす方法についてご紹介しました。子どもにドアの開け締めをさせないようにしたり、常に子どもと手をつないで歩いたりすることは、多少時間がかかったり面倒だったりするかもしれません。しかし事故を防ぐためにも、駐車場では常に子どもの手を離さないようにし、周囲に目を配ることが大切です。「あのとき、ほんの少し目を離さなければ……」と後悔することにならないよう、ちょっとした工夫で子どもの身を守りましょう。

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