ブラインドの紐で危うく窒息事故!?店舗内にある意外な危険

2019.03.18店舗内の危険事故
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ブラインドの紐で危うく窒息事故明かりを取り入れながらも日差しを適度に遮断できるブラインドは、一般家庭やオフィスのみならず店舗でも活用されています。一見安全に見えるブラインドですが、実は国内のみならず海外でも事故事例の多いものでもあるのです。店舗が行える安全対策とは、どういったものでしょうか。

便利だけど……意外と多い、ブラインドの事故

意外と多い、ブラインドの事故多くの店舗では、大きく窓を取ることが少ないといわれています。日差しが店舗内に入ると気温の上昇によって野菜などの冷蔵食品の管理が難しくなったり、衣料品が日焼けしてしまったり、さまざまな問題が発生してしまうためです。とはいえ、窓がまったくない空間は息苦しく、照明があってもどことなく暗いイメージになりがちです。そのため、明かり取りのための窓が設置されている店舗は少なくありません。

日差し対策のために効果的なのが、ブラインドの設置です。ブラインドは適度に日差しを遮断する上、見た目も明るく清潔感があるため、重い印象になりがちなカーテンよりも店舗に適しているといえます。

とはいえ、このブラインドが思わぬ事故を引き起こしてしまうケースが増えています。最も多い事例が、「ブラインドの紐が子どもの首に引っかかってしまった」というものです。

ブラインドの長さを調節する紐がブラブラ垂れ下がっている状態は、子どもにとっては特に危険です。ふとした拍子に首に紐が絡まったり、足を引っかけて転倒したり、大きな事故につながってしまう可能性も高くなっています。紐が首に絡まったことによる事故などは国内のみならず海外でも報告されており、欧米諸国では安全性の高い規格が導入されています。また日本でも消費者庁などでは、ブラインドの使用方法や選び方などについて注意を呼びかけています。

ブラインドの紐により事故事例の紹介

ブラインドの紐により事故事例の紹介

■撮影用のレンタルスペースで撮影を行っています。

以下では、ブラインドの紐が原因で発生した事故の事例を紹介します。自宅での窒息事故が多くみられますが、店舗で発生するケースも十分あり得ることです。消費者庁が発表している資料から、ブラインドの紐による事故事例を取り上げます。

かくれんぼをしていて窒息し、半日ほど意識不明

かくれんぼをして遊んでいた子どもが、誤ってブラインドの紐を首にかけてしまった事例です。ブラインドの紐に自分の体重がかかり、首が締められたことで、すぐに病院に搬送されました。子どもは回復し現在は元気にしているものの、半日ほど意識不明の状態になっています。

ブラインドの紐が首に巻き付いたまま、出窓からソファーに飛んだ

親がロープの切れる音を聞いて振り返ると、6歳の子どもが首を押さえていました。首には赤い跡が残っており、ブラインドの紐が首に巻きついていたのです。ブラインドの紐が首に引っかかったまま出窓からソファーに向かって飛んだことで、このような事故が発生しました。ブラインドの紐の後が赤く残り、治るのに一週間以上かかったものの、完治しています。

ベッドから転宅した際にブラインドの紐が絡まり、首が絞められた

生後6ヶ月の子どもを夜中にベッドで寝かせていました。しかし、ブラインドの紐が首に巻ついたままの状態で、床の上で発見されます。寝返りをうったときにベッドから落ちてしまい、その際にブラインドの紐が絡まってしまったことで、首が締められることになったのです。偶然にブラインドの紐が絡まっただけでも、死亡事故につながることもあります。

自宅での事例もありますが、店舗内にキッズルームやベビーベッドルームがあれば、店内でも起こりうる事故です。この事例を他人事にせず、店舗内で発生しないか再確認しましょう。

意外なところにブラインドの事故原因は潜んでいる!

意外なところにブラインドの事故原因は潜んでいる

飛び跳ねる

幼児は元気に飛び回っていることもあり、首にブラインドの紐が引っかかっていることに気づきにくいものです。そのままジャンプをしてしまい、自分の全体重がブラインドの紐にかかることで、事故につながるケースがあります。幼児の体重はまだ軽いとはいえ、自分の全体重が首にかかるため、重大な窒息事故につながってしまうのです。

飛び跳ねることはなくても、1人で歩けるようになった赤ちゃんが、カーテンの留め紐に首を引っかけてしまうこともあります。赤ちゃんは気づかずに歩いているため、首が締まり深刻な事故につながるケースもあるのです。ブラインドにも紐があるため、細心の注意が必要になります。

寝返り

寝返り赤ちゃんが寝返りをうったときにブラインドの紐が首に絡まり、窒息に至ることがあります。ベビーベッドルームなどで赤ちゃんが寝ている間、多くの場合は保護者の方が側にいますが、万が一目を離したすきに事故が起こる可能性もゼロではありません。ブラインドの紐がない場所にベッドを設置すれば、窒息事故を防ぐことができます。

安全装置がついているものを選ぶなど、安全対策が重要

安全装置がついているものを選ぶなど、安全対策が重要店舗として、ブラインド事故を防ぐために安全対策を徹底する必要があります。

現在使用しているブラインドを引き続き使用する場合は、コードクリップやコードフックを使用して紐を高い位置で固定するといった安全対策を行う必要があります。また、子どもが周囲で遊べない環境を作るなど、事故が起こりうる状況を作らないことも重要です。

さらに安全対策として有効なのが、安全性の高いブラインドを使用することです。紐が引っ張られると輪の状態が解除されるセーフティージョイントがついた商品や、紐部分がない商品など、事故につながりにくい安全性の高いものを選んで設置することで、事故の危険性はかなり小さくなります。

「まさかこういうもので事故は起こらないだろう」「これくらい大丈夫だろう」と思っていても、思わぬものが原因となって事故は起こってしまいます。店舗としては、できる限りの安全対策を行い、事故が起こる可能性を排除していくことが重要です。お客様に安心して買い物を楽しんでいただけるよう、安全な売場作りを目指しましょう。

まとめ

ブラインド事故を防ぐために必要な、店舗の安全管理について紹介してきました。予想外のことが起こるケースもあるため、店舗の安全管理には細心の注意が必要です。特に子どもの場合は、大人が思いつかないような行動をするため、重大な事故につながります。

ブラインドは便利ですが、紐が原因となり意識を失う事故も発生しています。キッズルームやベビーベッドルーム、店内のブラインドに注意を払っていますか?安全な店舗作りをするためにも、ブラインドの紐による事故の対策を取ることはとても大切です。

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タグ : スーパー 赤ちゃん 子ども 売場 事故対策
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