子どもの目線になって売場を歩けば、事故のリスクが見えてくる

2016.05.11店舗内の危険事故
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「ガラス扉や鏡の存在に気付かずに突進してしまう」、「自動ドアやエスカレーター、エレベーターで遊んでいて手を挟んでしまう」など、事故が発生しやすい場所はリスクも高く、その分、防止対策は行いやすくなっているといえます。もっとも、リスクが発覚しにくい場所に関しては、リスクの発見が何よりも重要な防止対策となります。

事故に遭遇しやすいのは、1~2歳の子ども

ロイヤルが行ったアンケートによると、店舗内で子どもが怪我をしたり危険な目にあったりといった事故に遭遇されたお客様は、64%にのぼっています。

さらにその中でも、事故に遭遇するのは1~2歳の子どもが多いというアンケート結果が出ています。
1人で歩き始めたばかりの年齢の子どもは、「何をすると怪我をするか」、「どうして危ないのか」という判断がまだつきにくく、保護者の方がほんの少し目を離した隙に思わぬ行動をして事故に遭遇してしまうのです。

売場での事故防止のためには、こうした小さな子どもの目線になって売場をチェックすることが重要です。子どもになりきってシミュレーションを行うことで、大人の視点では見つかりにくかったリスクを発見することができ、防止対策を万全なものにすることができるのです。

子どもの目線で売場をチェック!

●子どもの背の高さに危険なものはないか

店舗内での事故で多いのが、「什器の角で頭をぶつけた」、「金属フックで顔に怪我をした」といった事例です。
大人の背丈であれば何の問題もない売場であっても、子どもの目線でチェックすれば、危険性の高い場所が見つかるはずです。

これらの問題は、「什器の角が飛び出ているのならば、衝撃を緩和するカバーを取り付ける」、「目の高さに金属フックがあるのならば、フックの場所を移す」など、ちょっとした工夫で解消する場合があります。

●子どもの興味を引くものに危険はないか

特売時やイベント時ののぼり旗やタペストリー、装飾品やオブジェといったものは、通行の妨げになる場所に設置したり、その場しのぎで適当に設置したり、防止対策が不十分になりがちです。

ひらひらと動くのぼり旗や、おもちゃやぬいぐるみを使った装飾品などは、子どもの興味を強く引きます。多少触ったり揺らしたりしても大丈夫なように、設置には十分注意を払いましょう。

●陳列棚にぶつかったとき、商品はどうなるか

子どもが陳列棚にぶつかってしまったとき、重量のある商品やワレモノ商品が転倒・落下すると大変危険です。多少の衝撃でも商品が転倒・落下しない陳列方法や、陳列棚の補助・強化を検討しましょう。

子どもの目線で売場をチェックする際には、物理的な視点の高さはもちろん、精神的にも子どもの気持ちを想像することが大切です。実際に売場のさまざまな場所で子どもの視点に立って検証を行ってみることで、子どもにとって売場にどれほどのリスクが潜んでいるのかが発見できます。
子どもがどのようなものに興味を示すのか、どのような行動をしやすいのか、小さな子どもを持つスタッフなどに協力をお願いするのもおすすめです。よりリアルな意見を得ることで、効果的な事故防止対策を行うことができるでしょう。

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タグ : スーパー 子ども 売場 事故対策
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