こども110番の家とは?こども110番のお店もあるの?

2019.04.15子どもを事故から守るために
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こども110番の家とは?学校の行き帰りなど子どもが1人で行動する場面はもちろん、大人と一緒に買い物などに出かけたときでも、連れ去りのような子どもを狙った事件は起きてしまいます。子どもが不審者に対して抵抗できることはほとんどありません。
また、「この人おかしいな」と大声を出したとしても、周囲に人気がなくて声が届かないというケースもあります。そうしたときは、できるだけ不審者から逃げて、誰か大人に助けを求めることが重要です。
そうした子どもの避難場所として、「こども110番の家」、そして「こども110番のお店」が広がっています。

子どもが身の危険を感じたとき、どうすればいいのか

子どもが身の危険を感じたとき、どうすればいいのか子どもが連れ去りに遭いそうになったり事件に巻き込まれそうになったりなど、何か困ったことが起こったとき、どうすればいいのかを子どもに教えておくことは大切です。
「大声を出す」「防犯ブザーを鳴らす」「周囲の人に助けを求める」……など、困ったときの対処法はさまざまです。不審者に遭遇したときなどは、「捕まる前に走って逃げる」という方法も効果的といえるでしょう。

なお、大切なのはその後です。走って逃げても、不審者がまだ追いかけてきている可能性は十分にあります。逃げた後は、身の安全を確保するため誰か大人の人に助けを求めなければなりません。
周囲に人気が感じられないときは、どこでもいいので大人がいる安全な建物の中に飛び込むことが大切です。とっさにどこにでも飛び込める性格の子どもならいいのですが、大人しい子どもの場合、知らない家などに突然入ることを躊躇して、すぐに助けを求められない可能性があります。そこで、「助けを求めに飛び込んでも大丈夫か」と迷う子どもの背中を押す取り組みとして実施されているのが「こども110番の家」です。

こども110番の家とは?

こども110番の家とは?「こども110番の家」は、連れ去りなど子どもを狙った事件が増えたことを受けて、1990年代頃より全国の自治体が中心となって行っている取り組みです。

「こども110番の家」のステッカーを掲げている家は、子どものための緊急避難場所です。子どもは身の危険を感じたときや何か困ったことが起きたとき、いつでも「こども110番の家」に駆け込むことができます。

「こども110番の家」は駆け込んできた子どもを保護し、警察や学校、家庭に通報・連絡を行う役割を持っています。年々増える連れ去りなどの事件から子どもを守るために、「こども110番の家」の活動は全国に広がっています。

こども110番のお店もあるの?

こども110番のお店もあるの?「こども110番の家」に登録しているのは一般家庭だけではありません。スーパーやコンビニエンスストア、ガソリンスタンドから不動産屋までさまざまな店舗がこども110番のお店として、身の危険を感じて逃げ込んできた子どもへの対応を行っています。

こども110番のお店の名称や登録形態はさまざまです。各自治体の「こども110番の家」として登録している場合もあれば、各業界の社団法人で独自に行っている活動名を掲げている場合もあります。

たとえば、子どもだけでなく身の危険を感じた女性の保護などにも対応している、社団法人日本フランチャイズチェーン協会による「セーフティステーション活動(SS活動)」も、業界独自のこども110番のお店のひとつです。
セーフティステーション活動は、全国のコンビニエンスストアを中心に行われています。主要なコンビニチェーンはすべて加入していますので、セーフティステーションの活動をご存じなくとも「SS」と書かれた洋服を着たゾウのキャラクターのポスターやステッカーを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この他にも、全国の鉄道事業者が共同で行っている「こども110番の駅」や、東京ハイヤー・タクシー協会が行っている「タクシーこども110番」などの活動があります。

もちろん「こども110番の家」などの活動に参加していないお店でも、もちろん緊急時に駆け込むことはできます。ただ、「こども110番の家」などに登録しているお店には、子どもが駆け込んできた際に取るべき対応が自治体や警察署作成のマニュアルによって周知されているため、より安心です。
マニュアルの内容は作成している自治体や団体によって異なりますが、まず子どもを落ち着かせてから聞き取りを行うことや、110番通報をして警察官が到着するまで子どもを保護することなどが指示されています。

「こんなときはどうすればいい?」日頃から子どもと話し合っておこう

日頃から子どもと話し合っておこう子どもと買い物に出かけたときなど、ゲーム感覚でいいので「こども110番の家」などのステッカーが貼られているお宅や店舗を見つけておきましょう。子どもが小学校に通う年齢になったら、通学路にあるこども110番のお店はチェックしておきたいところです。

連れ去りなどの事件から子どもの身を守るためにも、普段から「困ったときはどうしたらいいか」というのを話し合っておくことは重要です。子どもが小さい頃から「迷子になったら」「知らない人に声をかけられたら」といった場面でどうしたら良いかを日頃から話し合っておくことで、困ったときに対処できる力が身につきます。

子どもに教えておきたい不審者からの逃げ方

子どもに教えておきたい不審者からの逃げ方身の危険を感じた場合には、まずは不審者のそばからできるだけ早く離れることが大切です。この際、ランドセルやおけいこバッグなどの荷物を持ったまま走ると、どうしても走る速度や走り出すタイミングが遅くなってしまいます。「危ないと思ったときは、荷物は捨ててとにかく逃げなさい」と教えておきましょう。

万が一、逃げ切れずに捕まってしまった場合は、大きな声や音を出して助けを呼ぶことが必要です。防犯ブザーを持たせていればそれを鳴らします。防犯ブザーがない場合や取り出せなかった場合は大声を出します。
この際、ただ「キャー!」と悲鳴を上げるだけでは、遊んでいる声だと思われてしまう可能性もあります。「助けて!」「誰か来てー!」などと声を上げるよう教えましょう。
近くにこども110番の家やこども110番のお店がある場合は「●●さん!」や「■■の店員さん!」などと呼びかけるのも有効です。

まとめ

今回は、子どもが不審者に遭遇したときに駆け込める、こども110番の家やこども110番のお店についてご紹介しました。
突然不審者に追いかけられたり、身の危険を感じたりしたときには大人でもパニックになるものです。子どもならなおさらでしょう。
こども110番の家やお店について話をして、自宅や学校、幼稚園、保育園の近くにどれくらいあるのかなどを確認することも、不審者対策のひとつです。ぜひお買い物やお散歩などのついでに、こども110番の家やお店のステッカー・ポスターをチェックしてみてくださいね。

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タグ : スーパー 飲食店 子ども 応急処置
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