買い物中にヒヤリハット体験!お店への報告方法と事例をご紹介

2019.02.04子どもを事故から守るために
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いつも行くお店で、「危ない!」と思った経験をしたことはありませんか?
結果的に、怪我をするような事故にはならなかったとしても、肝が冷えるような瞬間を経験したことのある方は多いのではないでしょうか。
「ああ、危なかった。でも怪我をしなくて良かった」とそのまま忘れてしまいそうな些細な出来事であっても、できればお店に報告することをおすすめします。そうした声が集まることで、お店の安全対策が進み、より安心して買い物ができるようになるのです。

今回は、買い物中のヒヤリハット体験をお店へ報告する方法と、買い物中に起こりうるヒヤリハット事例をご紹介します。

ヒヤリハットとは?

ヒヤリハット事例 ヒヤリハットとは、「もう少しで事故になるところだった」とヒヤリとしたり、ハッとしたりするアクシデントやミスのことを指します。

ヒヤリハットはごくごく小さなアクシデントで、直接的には事故にならなかった一瞬の出来事であるため、「ああ、良かった」と報告されずにそのまま見過ごされてしまいがちです。しかし、そういった小さなアクシデントやミスが積み重なって、いつか重大な事故につながることもあるのです。
ヒヤリハットの段階でその原因を改善しておくことで、事故を未然に防ぐことができます。

通常は、業務改善などにおいて用いられる言葉ですが、日常生活においてもヒヤリハットを意識することで、より安全な生活環境を整えることにつながります。

あなたは体験ある?ヒヤリハット事例


いつも買い物に行くお店でも、ヒヤリハットを経験した人は多いのではないでしょうか。
報告するまでもない、すぐに忘れてしまうような些細な出来事であっても、「危ない!」と思ったヒヤリハットな瞬間は案外多いものです。具体的には、以下のような例をあげることができます。

子どもの目の高さにディスプレイの角があった

子どもの目の高さにディスプレイの角があった店内のディスプレイを設置するのは、もちろん大人です。そのため、大人の目線からは安全への配慮がなされていても、子どもの目線からすると危険なディスプレイ配置になっていることが考えられます。
子どもの目と同じ高さの位置にディスプレイの角があると、子どもが転んだ拍子に頭を強くぶつけて大量出血したり、目に角が刺さって大怪我を負ったりする恐れがあります。
軽くぶつけただけで血が出ない程度の怪我だったとしても、ヒヤリハット体験としてお店に報告し、さらなる事故が起きるのを防ぎましょう。

ディスプレイの棚につまずきそうになった

買い物中は商品を見ながら歩くことも多いため、ディスプレイの棚などに足をぶつけてつまずきそうになった経験のある方も多いのではないでしょうか?こういったつまずきそうになった経験も、立派なヒヤリハット体験です。
そのときは転倒せずに済んだとしても、体調の悪いときやヒールの高い靴を履いているときだったら転んで怪我をしていたかもしれません。「よくあることだから」と思わずに、お店へ報告しておきましょう。

通路にはみ出た陳列台にぶつかりそうになった

通路にはみ出すようにして置かれていた陳列台に、ぶつかりそうになってドキッとした……こんなときにもヒヤリハット体験としてお店へ報告することをおすすめします。
もしも人通りの多い時間帯だったら、もしもよそ見をしていたら、陳列台にドンとぶつかって怪我をしていた可能性もあります。お店へ報告をして陳列台の配置を見直してもらえば、危険は減るかもしれません。

床が濡れていて滑った

雨天時に買い物客の衣服や傘から落ちた雨水で床が濡れていたり、店内が清掃された直後で床がまだ濡れていたりといった状況を見たことがある方も多いのではないでしょうか。また、店頭販売している飲食物が床に落ち、汚れていることもあります。
このような水濡れした床で足を滑らせて転びそうになった、という経験もヒヤリハット体験のひとつです。
「転んで怪我をしたわけではないから、わざわざ言う必要はないのでは……?」と思われるかもしれませんが、同じ状態の床を足の悪いお年寄りやよちよち歩きの子どもが歩いて足をとられた場合、転倒して怪我をしてしまうかもしれません。
「床が水浸しになっていて足を滑らせてしまった」「ジュースが床にこぼれていて危ないと思った」などと報告しておいたほうが良いでしょう。

商品を取ったら、陳列されたほかの商品が崩れてきた

新商品のPRなどのため、同じ商品がいくつも積み重なって陳列されていることはよくありますよね。目を引く陳列方法ですが、まれに商品を取った際にそれが崩れてしまうことがあります。
商品が崩れて落ちてしまった場合、買い物客が怪我をする危険性もありますし、商品が破損してしまう可能性もあります。そのとき崩れてきた商品は軽量で怪我をすることはなかったとしても、同じようなことが缶やビンなどの重たい商品で発生した場合は大怪我につながるかもしれません。
崩れて落ちてきた商品が1つや2つだったとしても、今後のためにヒヤリハット体験としてお店へ報告することをおすすめします。

ヒヤリハット体験をお店に報告しよう


それぞれは小さな出来事ですが、1つ間違えば重大な事故に発展することもあるのがヒヤリハットです。お店側には、そうしたヒヤリハット事例の報告を無視することなく、しっかりとした安全対策を行う義務があります。
ヒヤリハットに遭遇しても、「ああ、危なかった。気をつけよう」とそのまま忘れてしまいがちです。しかし、さらに重大な事故が起こってしまう前に、些細なことであってもお店側に報告しましょう。

ヒヤリハット体験をお店へ報告する方法

ヒヤリハット体験をお店に報告しようヒヤリハットを体験した場所の近くに店員さんがいれば、現場に連れて行って報告してもいいですし、レジでお会計をするときにそれとなく報告するのもおすすめです。サービスカウンターがある場合は、そちらで相談するのも良いでしょう。

できれば匿名で報告したいという方は、買い物客の意見や要望を書いて投函できる「お客様の声」コーナーを利用しましょう。多くのお店には「お客様の声」など、お客様からの意見を募集する窓口が設けられています。そのほかにも、お店へ電話をかけるほか、お店のホームページに設けられている問い合わせメールフォームを利用するという方法もあります。

ヒヤリハット体験をお店へ報告するときのポイント報告するときには、ヒヤリハットを体験した日時や場所、状況などを詳しく伝えるようにしましょう。報告が具体的であれば、お店側もより効果的な安全対策を行いやすくなります。日々の買い物をより安全なものにするためにも、ヒヤリハットの段階で防止対策を行えるよう、こまめな報告を意識しましょう。

また、店員さんに直接報告するときは伝え方に注意を払う必要があります。伝え方を間違えると、ヒヤリハット報告をお店へのクレームだととらえられてしまう可能性があるからです。
店員さんにヒヤリハット報告をするときは、感情的にならず、冷静に話をするよう心掛けてください。謝罪を求めるようなことはせず、「このようなことがあった」という状況説明と共に、「少し危ないと思ったので、対処していただけると助かります」というように、お願いをする形で伝えると良いでしょう。

まとめ

今回は、買い物中のヒヤリハット体験についてご紹介しました。
「つまずきそうになった」「足を軽く滑らせた」といった怪我をせずには済んだような出来事でも、そのまま放置しておくと大きな事故や怪我につながることがあります。買い物中にヒヤリハット体験を経験したときは、お店へ報告をして安全対策を行ってもらいましょう。

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タグ : スーパー 落下 子ども 陳列棚 売場 転倒 事故対策
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