受動喫煙による子供への影響|喫煙所にいるとき子供はどこにいるべき?

2018.11.22子どもとのお買い物Q&A
Pocket

受動喫煙による子供への影響
喫煙者の方は、買い物に行って一段落すると、たばこを吸いたくなりますよね。子供と一緒に買い物に出掛けたときの喫煙タイム、子供はどうしていますか?他の場所で待たせるのは危ないからと、一緒に喫煙所に入ってしまってはいないでしょうか。

しかし、子供と一緒に喫煙所に入ってしまうと、さまざまな危険があるのです。今回は、受動喫煙による子供への影響やなど、喫煙所と子供の関係についてご紹介します。

喫煙所には危険がたくさん

喫煙所には危険がたくさん
喫煙所に子供と一緒に入ってしまうと、思わぬ事故が起きてしまう可能性があります。

まず、やけどをする危険性。幼い子供の目線は、ちょうど大人が手をおろしたときの手の高さにあります。あやまってたばこの火が子供の顔に触れてしまう可能性があるのです。喫煙所には多くの喫煙者がいます。いくら親が気をつけていたとしても、その他の方のたばこの火が子供に触れるという事故が起こる可能性は大いにあります。

他にも、たばこの火ではなく、灰が目に入ったり肌に触れてしまったりしてしまう可能性も。前述したように子供の目線は低い位置にあるため、落ちてきた灰が子供に当たり、怪我をする可能性もあるのです。たかが灰、と思うかもしれませんが、目に入って張り付いてしまったときなどは、医療機関の受診が必要となる場合もあります。

また、喫煙所に入ると、子供が身体に悪い副流煙を吸い込んでしまいます。副流煙とは、たばこの先端の火がついているところから立ち上る煙のことです。喫煙者が吸っている主流煙と呼ばれる煙よりも、高い濃度の有害物質が含まれているとされています。実際にたばこを吸わなくとも、副流煙を吸うだけで喫煙と同等、もしくはそれ以上の健康被害がもたらされるのです。このような副流煙にさらされることを、受動喫煙と言います。

事故の防止のためにも、子供の健康のためにも、喫煙所に子供と一緒に入ることはやめましょう。

受動喫煙による子供への影響は?

受動喫煙による子供への影響は?
受動喫煙が子供にもたらす害は数多くあります。ここでは、受動喫煙による3つの影響についてご紹介します。

さまざまな健康被害

受動喫煙がもたらす子供への最大の悪影響は、やはりさまざまな健康被害でしょう。その筆頭は、ぜんそくなどの呼吸器疾患のリスク増です。大人でも、喫煙や受動喫煙によって喉に違和感を持つことがあるかと思います。子供は、呼吸器などが大人と比べると未発達なため、たばこによる悪影響を大人よりも受けやすいのです。
そのほか、受動喫煙は子供が中耳炎を発症する原因にもなるとされているほか、小児がんや小児悪性リンパ腫などの病気にかかる確率も高くなるといわれています。
また、健康被害が発生するのは子供のうちだけではありません。成人後に肺がんになる可能性が高くなるなどの悪影響も報告されています。

知能や発達への悪影響も

知能や発達への悪影響も
アメリカやイギリスで行われた研究によると、家庭で受動喫煙の機会がある児童のグループと、受動喫煙の機会がない児童のグループとに分けて学力テストを実施したところ、受動喫煙の機会がある児童の点数のほうが明らかに低いという結果が出ました。ちなみに、親の喫煙本数による差は特に認められず、
また、ADHD(注意欠陥多動障害)などの発達障害の発生にも、受動喫煙が関係しているともいわれています。

子供の将来の喫煙率を高める

親が喫煙している家庭で育つと、子供の喫煙に対する心理的な抵抗感は薄くなります。それにより未成年期に喫煙してしまう確率が高くなるといわれています。
未成年のうちにたばこを吸う習慣をつけてしまうと、発がんリスクやたばこへの依存性が高まるなどの健康被害が出ます。このように、受動喫煙は子供の将来にも悪影響を及ぼします。

喫煙所にいるとき子供はどこにいるべき?

喫煙所にいるとき子供はどこにいるべき?
「喫煙所に子供を連れていきたくはないけれど、たばこは吸いたい」という方もいることでしょう。そういった場合にはどうすれば良いのでしょうか。

子供だけで喫煙所の外で待たせておくのは絶対にNG!

「たばこを吸っているのはほんの数分だから」「ガラス越しに子供の姿が見えるから」といった考えで、子供を喫煙所の外で待たせておこうと考える方もいるかもしれません。しかし、子供だけで喫煙所の外で待たせておくのは絶対にいけません。子供だけでショッピングセンターやスーパーなどにいると、連れ去りや暴行などの被害に遭ったり、人や商品棚などにぶつかって怪我をしたりする可能性が高くなります。
ドアや窓がガラス張りになっているからと言っても、喫煙中は手元に目をやったりすることも多いため、喫煙所の外にいる子供から目を離さずにいるのはとても難しいことです。一瞬のすきを狙って連れ去られたり、子供が1人で走っていってしまったりすることは十分に考えられます。
また、喫煙所のすぐそばで待たせておくと、人が出入りしたときに煙も少なからず喫煙所から外へと漏れ出すため、子供に受動喫煙させてしまうことになります。

親の喫煙中、子供を喫煙所の外で待たせておくのは大変危険な上、結局受動喫煙させてしまいます。メリットはほぼないと言えるため、絶対にやめましょう。

他の大人と一緒に待たせておこう

他の大人と一緒に待たせておこう
どうしてもお買い物中に喫煙をしたい方は、買い物の際には自分と子供だけでは来ないようにしましょう。子供と大人2人以上で行動をすれば、大人がみんな喫煙者であっても、交互に喫煙所に入って、子供をたばこから遠ざけて、事故防止をすることができます。

しかし、大人2人が子供との買い物に同行することが難しいときもあるかと思います。そのような場合には、託児サービスを完備したショッピングモールに買い物へ出掛けるようにしましょう。託児スペースに子供を預けて専門のスタッフに見ていてもらえれば、安心して喫煙することができます。

まとめ

受動喫煙が子供にもたらす悪影響は、ぜんそくや小児がんの発症率増加といった健康被害のほかにも、数え切れないほどあります。喫煙による予期せぬ事故を防止し、子供の健康を守るためにも、喫煙者の方は自分と子供だけでは買い物に出掛けない、もしくは大きなショッピングモールに出掛けて託児サービスを利用するようにしましょう。
「託児サービスなどを利用すると、利用料金や時間がかかるから」などの考えを捨てることが、子供の喫煙所での事故の防止と健康を守ることにつながります。子供の健康を第一に考え、行動するようにしてください。

高度な専門性と幅広い知識で商空間と住空間を演出

カタログダウンロード

Pocket