子供がやけどしたときの応急処置は?子供のやけどを防ぐ方法もご紹介

2020.05.12子どもを事故から守るために
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大人に比べて、子供はケガをしやすいもの。中でも「やけど(火傷)」を負う事故は、10歳未満の子供で多く見られます。子供は大人に比べて身体が小さく、また皮膚も弱いためやけどが重症化したり跡になったりしやすいといえます。こうしたことから、子供のやけどには十分に注意しなければいけません。

今回は、子供がやけどをするシチュエーションの例や応急処置の方法、やけどを防ぐ方法などについてご紹介します。

 

子供に多いやけどのパターン

子供に多いやけど事故には、いくつかパターンがあります。

 

好奇心から熱いものを触ってしまう

調理中のフライパンや炊飯中の炊飯器、湯沸かし中の電気ポットなど、家の中には熱いものがたくさんあります。大人であれば熱いとわかっているため触ることはありませんが、子供にはわかりません。「これはなんだろう?」「どんな感触なんだろう?」といった純粋な好奇心から触ってしまったり、倒してしまったりすることがあります。

家の中ではもちろん、飲食店で熱くなった鉄板や卓上の鍋を触る、飲食店以外のお店の中でも照明器具や暖房器具に触るなどの行動をして、やけどを負ってしまうことがあります。

 

飲み物やスープなどをこぼす

あたたかいコーヒーが入ったマグカップや味噌汁、スープの入った器を倒して中身をこぼすことで起こるやけども、子供のやけど事例の中でも非常に多いものです。ダイニングテーブルやキッチンに置いておいたカップに触って倒したり、ランチョンマットを引っ張ってテーブルからカップを落としてしまったりといった例が考えられます。

飲食店では配膳中の従業員の方に子供がぶつかって、汁物や料理がかかってしまうといったケースも発生しえます。

 

冬場の暖房器具への接触や低温やけど

ストーブでのやけどは、昔から多いものです。現在はファンヒーターなど本体が熱くならないものが増えているため、直接やけどを負う危険性は低下しているといえます。しかし、パネルヒーターの網目の奥に指を入れてしまいやけどを負ったり、ストーブからの熱風に長時間当たることで低温やけどを引き起こしたりするケースもあります。

暖房器具のほか、加湿器の蒸気でやけどをするケースもあります。自宅に加熱式の加湿器がない場合でも、雑貨店の店頭などに展示されているものや飲食店内などに設置されているものに手をのばしてしまうこともあるので注意が必要です。

 

子供がやけどをしたときはどんな応急処置をすれば良い?

子供がやけどをしてしまった場合にはどのような処置をするべきなのでしょうか。万が一のときにすぐに動けるよう、応急処置の方法を頭に入れておきましょう。

 

すぐに水で冷やす

まずは、できるだけ早く患部を冷やすことが大切です。蛇口やシャワーなどの流水や、洗面器に入れた氷水などで冷やします。やけどの範囲が広い場合には、水で冷やしたタオルをこまめに替えながらあてたり、水風呂に入れたりしても良いでしょう。なお、氷を直接皮膚にあて続けると凍傷を起こすこともあるので、氷で冷やす場合はタオルなどに包んでから皮膚にあてたほうが安全です。

冷やす時間はやけどの程度によりますが最低でも15分、心配な場合は30分程度冷やし続けましょう。

 

病院を受診する目安は?

やけどの程度が重く、皮膚が黒く焦げたり白くなったりしている場合は、患部を冷やした後に必ず受診をします。やけどが広範囲にわたる場合や、顔(目や口など)、気道(のどなど)、外陰部、関節部をやけどした場合も、受診が必要です。

上記に当てはまらない場合でも、子供が泣きやまない場合や心配な場合は小児科や皮膚科を受診することをおすすめします。

 

子供がやけどをしたときのNG対応

やけどの対処法として一般に広まっているものの中には、あまりおすすめできないものもあります。気が動転してやってしまいそうになったり、周囲の人から「こうすると早く治るよ」とアドバイスを受けることがあったりするかもしれませんが、以下のような対応は避けるようにしてください。

 

衣服を脱がせる

衣服の上からやけどした場合、無理に脱がせると皮膚が剥がれることがあります。着衣のままでも患部を冷やすことはできるので、衣服を無理に脱がせないようにしましょう。

 

アロエを塗る

やけどの処置として、アロエの茎を切ったときに出る汁を患部に塗るという民間療法を耳にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アロエに含まれる成分によって皮膚への刺激やアレルギー反応が起こり、かぶれる恐れがあります。ですので、アロエをやけど患部に塗る対処法はおすすめできません。

 

皮膚を冷やすシートを使う

皮膚に貼る冷却ジェルシートは、やけどの処置には効果ありません。貼った部分がひんやりして気持ち良くなるので子供の気持ちを落ち着かせる効果はあるかもしれませんが、乳児の場合はシートを剥がして誤飲してしまう恐れもあるので使用を控えたほうが良いでしょう。

 

水ぶくれをつぶす

やけどを負った後、水ぶくれとなることがあります。ふくらみが気になって子供が水ぶくれをつぶそうとすることがありますが、これはおすすめできません。水ぶくれをつぶす場合とつぶさなかった場合とで治るまでの期間に変化はないとされていますが、子供が自分でつぶしてしまうと手のひらの常在菌によって細菌感染が起こる可能性があります。水ぶくれができた場合は、子供につぶしてはいけないことを説明しましょう。

すでにつぶしてしまっていたり自然につぶれてしまったりした場合には、石鹸を使ってきれいに洗い流し、破れた皮を取り除いてから消毒をします。

 

子供のやけどを防ぐためにはどうすればいい?

子供のやけどを防ぐためには、子供の行動範囲を親がしっかりと把握し、どういった危険があるのかを認識することが大切です。

 

自宅での子供のやけど対策

例えば、炊飯器や電気ポットなどの触れるとやけどしてしまう家電製品は、子供の手が届きそうな場所には絶対に置かないようにしましょう。

1歳を過ぎた子供は自由に歩き回ることが多く、少し高いところに登ることもできるようになります。「ここには手が届かないだろう」と思っていても、台に上って手をのばすことを突然思いつくかもしれません。

また、0歳の赤ちゃんであっても、コードを引っ張ってものを倒すなど思いもよらない行動を取ることがあります。やけどの危険があるものはできるだけ子供から遠い場所に置き、使用中には子供から目を離さないようにしましょう。

また、蒸気が出ないものやお湯がこぼれにくいものなど、やけど対策が施されている製品を選ぶというのもひとつの方法です。子供がキッチンに入れないよう、ベビーガードなどを設置しておくとなお安心です。

 

外食・お買い物中の子供のやけど対策

飲食店やスーパー、ショッピングモールなどでも、子供から目を離さないよう心掛けることと危険なものからできるだけ遠ざけることが大切です。言い聞かせられる年齢になるまでは、広い店内ではベビーカーや抱っこで移動するといった対策をするほか、焼き肉やしゃぶしゃぶなど卓上で調理をする飲食店の利用は避けたほうが良いかもしれません。

 

やけどの危険について教える

子供がある程度大きくなったときには、何にどんな危険があるのかをしっかりと教えることも大切です。あらかじめやけどの危険があるものや注意すべき行動を教えておけば、子供がやけどを負う危険性を減らすことができます。

 

まとめ

子供のやけどは重症化しやすいため、どういった危険があるのか親もしっかりと把握しておかなければいけません。子供は予想外の行動を取ることがあるため、「これくらいなら大丈夫だろう」と楽観視しないことが大切です。

万が一に備えて応急処置の仕方を覚えるとともに、やけどを未然に防ぐ方法をぜひ実践してくださいね。

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タグ : やけど 子供 処置
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