非常用階段、通路……死角になりやすい場所は?

2016.09.30売場の危険な場所
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店舗には、非常用階段や人気のない共用通路など、死角になりやすい場所があります。そういった場所では、思わぬ事故や犯罪が起こるリスクも高まります。以下では、店舗内で死角になりやすい場所をあげ、安全のための対策をご紹介します。

普段使わない階段や通路

近年はエスカレーターやエレベーターが普及しているので、店舗内の階段は人気が少なくなりがちです。階段といえば「非常用階段」だけで、普段はドアに閉ざされて階段の様子が見えない場合もあります。

そのような普段使わない階段や、売場から離れた通路などは、従業員の目の届きにくい危険エリアです。

放火や連れ去り、恐喝などの犯罪が起こりやすいほか、お客様が転倒して動けなくなってしまっても発見が遅れることがあります。

◇安全対策◇

階段や通路には不要な荷物などを置かず、見通しが良い状態にしておきましょう。階段や通路に物が放置してあると地震や火災が発生したときに避難する際の妨げにもなるので、防災の点でも重要です。

また、人目につきにくい階段や通路は、担当を決めて小まめに見回りを行いましょう。普段から従業員に店舗内の階段などを積極的に利用するよう呼びかけることも、安全対策として効果的です。

もしも事故や犯罪に遭遇したときに備えて、すぐに通報できるよう防犯ブザーを設置しておくと、より安全性が高まります。

なお、あまり使わない階段や通路だからといって、照明が暗かったり掃除が行き届いていなかったりすると、事故や犯罪のリスクが高まります。店舗の安全のためには、たとえ目につかないエリアでも明るく綺麗に保つことが大切です。

見落としがちな売場の死角

従業員やお客様がいる売場にも、死角は存在します。

高い陳列棚の後ろ、天井から吊り下げたPOPの周辺、ワゴンや冷蔵ケースの影などは、死角になりやすい要注意エリアです。お客様が何らかの事故やトラブルに遭っていても気づきにくく、対応が遅れてしまうかもしれません。また、万引きや器物損壊への対策も必要です。

◇安全対策◇

売場に死角を作らないためには、整理整頓を徹底して余計なものを置かないことと、店舗レイアウトを見直して見通しをよくすることが基本となります。

直接見えにくい位置には、ミラーを設置して対策すると効果的です。天井に直付けするドーム形の防犯ミラーや、天井の角に付けられるコーナーミラー、角度を調節できるアーム付きミラーなどがあります。レジから見えるようにミラーを設置しておけば、レジが混雑して離れられないときでも、小まめに売場内の状況をチェックすることができます。

ミラーの設置を始め、万が一のために防犯カメラを取り付けるなどの安全対策を行うことは、犯罪の抑止にもつながります。お客様の安全を守るために、売場の死角をチェックし、適切な安全対策を行いましょう。

以上のような対策のほか、普段から「いらっしゃいませ」「こんにちは」といったお客様への声掛けを積極的に行うことも、安全対策として大きな効果があります。設備面の強化はもちろん、マンパワーもフルに活用して、事故や犯罪のない安全な店舗作りに努めましょう。

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タグ : スーパー 防災 陳列棚 売場 事故対策
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