店舗が備えておくべき防災セットと管理方法

2016.05.11緊急事態への対策
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災害時、店舗が備えておくべき防災セットとはどのようなものなのでしょうか。
まずは、災害時に店舗が担う役割を考えてみることから始めましょう。帰宅が困難なスタッフやお客様の支援や、いち早く営業を再開するための準備、他店舗や地域への支援など、災害時に店舗が担う役割はさまざまです。さまざまな状況をシミュレーションすることで、いざというときのために備えておくべきものが分かってきます。
以下では、いざというときのために店舗が備えておきたい防災セットと、その管理方法をご紹介します。

いざというときのために備えておきたい防災セット

●防災用品

災害時、店舗などから避難する際に必要となる避難用はしご、ロープ、懐中電灯、スコップといった防災用品は必ず備えておきましょう。帰宅支援マップやポケットコートなど、帰宅困難者のための備えもあると安心です。情報収集機材や通信機材、小型発電機といったものから、ヘルメットや軍手、長靴、ビニール袋といった細々としたものまで、備えておきたい防災用品は多岐に渡ります。

●食料、水

食料品を扱う店舗であれば商品である食品が陳列されていますが、地震や火事でこれらの食品が利用できない状況も考えられます。非常用の食料と飲料水は多めに備蓄しておき、定期的に消費期限などをチェックしておきましょう。なお、食料品を扱っている店舗はその性質上、災害時に炊き出しなどを行うケースもあります。そうした際の炊飯・給水用の機材やグッズの備えがあると、いざというときに大きな助けとなります。

●医薬品、日用品

怪我人や病人に対応するための医薬品は、必ず一定量備えておきましょう。一通りの医薬品が揃った医療救急箱のほか、折りたたみの担架やリヤカーなどがあると便利です。またさらに、普段からスタッフに救助指導を行っておき、非常時に備えておくことも重要です。また、電気やガスといったライフラインが寸断された状態で大勢の人が過ごせるよう、毛布や寝袋といった日用品を揃えておきましょう。マスクや生理用品、携帯カイロ、タオルなどがあると、災害対策本部などでスタッフが数日間泊まり込む際に便利です。

どうやって管理するか?

防災セットは、「何を備えるか」ということはもちろん、「どうやって管理するか」という点も重要です。
地震や火災などの災害時、保管場所から防災セットが取り出せなくなってしまっては備えの意味がありません。防災セットの保管は、耐震や防火対策がしっかりとなされた場所で行いましょう。保管棚などを有効に利用して、分類ごとに整理して分かりやすくしておくと、必要なものを必要時にすぐに取り出せます。保管棚は地震時の揺れで転倒や落下が起きないよう、防止対策を万全なものにしておきましょう。
さらに、防災セットの中に、何が、どのくらいの数量だけ備えられているか、きちんとリスト管理を行い、非常時に混乱しないようにしておきましょう。年に数度は点検を行い、耐用年数の期限や保管の状態をチェックするなど、適切に管理することが重要です。

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タグ : 防災 事故対策 地震
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