子供を交通事故から守る方法。小学生・幼児が被害に遭う原因は?

2019.07.29子どもを事故から守るために
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子供を交通事故から守る方法警視庁の調査によると、小学生の事故の中でも特に小学1年生の歩行中の死傷事故が多いとされています。また、保育園や幼稚園に通っている幼児や、歩き始めの赤ちゃんなどが交通事故の被害に遭うケースも少なくはありません。

今回は、子供の交通事故の状況と原因のほか、事故を防ぐ対策として、「子供に教えて起きたいこと」についてご紹介します。

小学生の交通事故の特徴

小学生の交通事故子供の交通人身事故で多いのは、「小学1年生」「男子児童」「夕方の時間帯」などの状況下での事故です。

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

小学1年生

7歳、つまり小学校に入学したばかりの小学1年生は、全年齢を通じてもっとも歩行中の交通事故による死傷者数が多い年齢です。

春から夏にかけての時期が特に多く、入学直後の交通事故が多いことが伺えます。

男子児童

幼児や小学生の交通事故による死傷者数を性別で分けて比較してみると、圧倒的に男児の割合が多いというデータがあります。小学1年生前後では、女児の2倍にも上ります。

男児のほうが女児に比べて放課後に外で遊ぶ割合が多いこともありますが、通学中の交通事故件数も男児のほうが多いことから、男児が危険な行動を取ることが多いとも考えられます。

夕方の時間帯

警視庁が公表している時間帯別の死者・重傷者数のデータによると、もっとも多いのは16時台、次いで15時台となっています。

夕方15~16時の時間帯といえば、小学校から下校する時間帯。つまり下校中や、下校後に友達と遊ぶためや習い事へ行くために外出した際などに、交通事故に遭っていると推測できます。

幼児の交通事故の特徴

幼児の交通事故幼児は思ってもみない行動を取ることがあるため、突発的な行動による交通事故が多い点が特徴です。

突然の飛び出し

幼い子供は1つのものに注意が向くと、他のものが目に入らなくなってしまいがちです。そのため、何かおもしろそうなものを見つけてそれに向かって走りだしたり、道路の反対側にいる保護者や友達のほうへ走りだしたりした結果、道路へ飛び出してしまうことがあります。

親と一緒のとき

小学校入学前の幼児は、基本的には保護者と一緒に行動することがほとんどです。親と一緒にいれば安心、と思われるかもしれませんが、少し目を離したすきにも交通事故は発生します。子供も「親と一緒だから」と安心しているため、親の近くで走り回っているときなどに交通事故の被害に遭ってしまうことがあるのです。

小学生・幼児の交通事故が起こる原因は?

小学生・幼児の交通事故原因歩行中の交通事故は、飛び出しが原因である場合が多く、このような事故は、活発な男子児童に多い傾向にあります。

自転車での交通事故は、ついスピードを出しすぎてしまうことや交差点の安全確認が不十分なこと、一時停止をしなかったことなどが原因で事故に遭うケースが多くなっています。

また、夕方は日が暮れて少しずつ視界が悪くなってくる時間帯です。車の運転手が子供の姿を認識しにくくなることから、交通事故が発生しやすくなるといえます。

さらに、放課後に遊ぶ約束をしていたり楽しみにしているテレビ番組があったりすると、つい子供は急いでしまい、いつも以上に注意不足になってしまいます。

このような要因から、夕方の時間帯に子供の交通事故が多く発生しているとみられます。

子供の交通事故が多い場所はどこ?

交通事故が多い交差点幼児や小学生の交通事故は、どのような場所で起きやすいのでしょうか。

自宅付近

子供の交通事故の多くは、自宅から500m圏内で発生しています。

子供は大人と比べて行動範囲が狭いためと推測されますが、「近所だから」「そんなに遠くないから」と安心してはいけないことが分かるでしょう。

交差点

子供の交通事故の半数以上は、交差点やその付近で発生しています。

多くの子供は「信号が青なら渡って大丈夫」と思っていますが、実際にはそうではありません。歩行者信号が青でも、右折・左折をする車が交差点に進入してくることがありますし、信号無視をしている危険運転の車が交差点に突っ込んでくる可能性もあります。

信号が青でも左右の確認をしてから渡る、といった行動ができていないと、交通事故につながってしまいます。

駐車場

スーパーなどの商業施設や公園・プールなどの駐車場内も、子供の交通事故が発生しやすい場所です。

駐車場に停まっている車は動かないため、子供は危険性を認識していません。そのため駐車場から出ようとした車との衝突事故などが発生してしまいます。

子供が被害者となった交通事故の事例

きちんと横断歩道を渡っていても、信号に従っていても、必ずしも安全であるとは限りません。右折や左折で横断歩道を横切る車や、信号の変わり目で急いで交差点に進入してくる車、横断中の歩行者に気付かない車もあるかもしれません。

特に、背の低い子供は車の死角に入りやすく、横断しようとしている子供に気付かないまま、車が横断歩道に進入してくることも考えられます。また、幼児の場合は、保護者の後を追いかけて車にひかれてしまうケースも多く発生しています。

子供は興味があるものを見つけると、周囲の状況が目に入りにくくなります。そのため、幼稚園の送迎時や買物の途中などで子供から目を離さないように注意する必要があります。極力、手をつなぐなどして子供の安全を確保してあげるのがよいでしょう。

交通事故に遭わないためには、道路の危険を子供にしっかり教えよう!

交通事故に遭わないために交通事故を防ぐ対策は、子供に道路の危険を繰り返し教えることが何より大切です。「どういった状況で事故が起こりやすいのか」、「どうしたら防げるのか」を具体的に教える必要があります。

道路を渡るときは、「信号確認」、「左右の確認」、「道路には飛び出さない」などの基本的なことから、「青信号でも、必ずしも安全でないことを教える」、「車が止まってくれると思わずに、運転手が自分に気付いているかを確認する」などを教えることが大切です。

また、子供たちだけで歩く通学路や習い事場所までの道のりは、一度子供と一緒に歩いてみて、危険な場所を確認するのがよいでしょう。

大切な子供たちを交通事故から守る一番の安全対策は、道路に潜む危険を日頃からしっかりと伝えることです。道路を見渡しながら、事故を防ぐ対策を子供と一緒に考えてみましょう。

まとめ

子供の交通事故の特徴や事例を紹介し、子供を交通事故から守る方法について考えてみました。
小学生や幼児などの幼い子供は危険を認識する能力がまだ低いため、どんなことが危険なのか、道路横断時にはどうするべきなのかなどを、繰り返し伝えていく必要があります。日常的に交通安全についての話をして、親子ともども安全への意識を高めていきましょう。

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タグ : 子ども 防止 安全 対策 交通事故
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