フック陳列のメリットとリスクとは？店舗におすすめ安全パーツもご紹介

2023.09.25店舗の安全管理

各種店舗で商品を陳列する際は、購買意欲を高めよりわかりやすく安全に商品を陳列するため、さまざまな方法が用いられています。

そこで今回は、フック陳列のメリットとリスクについて解説します。あわせて、お客様が快適で安全に店舗をご覧いただけるよう、おすすめの安全パーツについてもご紹介します。

フック陳列のメリット

フック陳列とは、フックに商品を吊り下げる形で陳列する方法です。スーパーやホームセンター、ドラッグストアなどで、小さなビニール袋に入った商品がフックに吊るされているのを見たことがある方も多いでしょう。普段の生活でよく見かける陳列方法ですが、こうしたフックを使った陳列方法にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

効果的な商品アピール

フック陳列をすることで、商品が目立ちやすくなります。そのため、季節やイベント商品などアピールしたい商品は、レジ横や店舗入り口付近などに配置することで効果的な商品アピールにつながります。棚などを使った陳列方法よりも、アイデア次第で店舗をより華やかに、商品が目立つように陳列できるのは、フック陳列の魅力です。

スペース効率の向上

フックの長さはさまざまですが、一つひとつの商品が比較的軽い場合には、長いものを選ぶことでよりスペースをうまく活用して陳列可能です。フックが長いとそれだけ奥行きに余裕を持たせることができ、多くの商品を吊り下げられるようになります。また、フック陳列によってちょっとしたスペースを有効活用できるのもメリットの一つです。

商品の見やすさと取りやすさ

同じ商品がフックの奥に陳列されていることで、前面から見た際に商品がパッと見やすく、在庫量がひと目でわかりやすいのもメリットといえます。また、商品が吊り下げられているので、一つひとつが取りやすいです。商品を並べただけの状態だと、購入しない商品が前倒しで崩れてくることもありますが、フック陳列なら購入者が不便に感じる場面も少ないでしょう。

フック陳列のリスク

フック陳列には効果的な商品アピールや見やすさなど、いくつものメリットがある一方、気をつけておきたいリスクもあります。ここでは、3つのリスクについて見ていきましょう。

安全性への懸念

吊り下げている商品が多くフックが重さに耐えきれず落ちてしまったり、おしゃれなフックであっても先端が尖っていたりすることもあります。耐久性が少ないものであればお客様が怪我をしてしまう恐れがあります。

見た目や陳列のしやすさも大切ですが、お客様の安全を第一に考えるならば、安全性に配慮した耐久性や耐荷重の大きいフックを使用しましょう。耐久性や耐荷重に欠けるフックを利用する場合は、重いものを吊るさないようにすることが大切です。

フックの先端による怪我

フックは床とは水平で、前面に飛び出した状態になっています。そのため、フックの先端が顔や手、足などにぶつかり、怪我をする可能性があります。置き場所などに配慮することで多少のリスクを軽減することはできますが、小さなお子さんが店内で走り回ったりするなどした際には、注意が必要です。

商品の落下による事故

フックが高い場所にある、やや重量のある商品をフックに吊り下げている場合などは、商品が落下することでトラブルが発生する可能性があります。商品が落下することで所品が破損する、落下した商品がお客様にあたって怪我をするなど、思わぬリスクが生まれてしまいます。フック陳列は、手を伸ばさないと届かない位置に行うことは避けましょう。

フックに安全対策を施すことでリスクを軽減

一見して安全そうなフックを使用したとしても、万が一のリスクを想定して安全対策を講じることが重要です。どのようなポイントで安全対策をしておくと良いのでしょうか。

適切な高さの設定

フックは目立つ陳列方法でありながら、うまく使わないと怪我をするリスクがあります。安全に配慮し、適切な高さでフックを設置するようにしましょう。

例えば、大人の目の高さなど、高い場所に大きく飛び出したフックは設置しない、お客様がよく通る場所であればフックの長さは短めにする、腰下の位置など低めにするなど、設置場所に応じて高さやフックの長さを工夫してみてください。

フックの取り付け角度

フックは、基本的には床と水平な角度で取り付けることが多いですが、やや下げた角度にするなど、使用場所に応じて調整するのもポイントです。なかには、傾斜のあるフックや角度を調整できるフックも販売されています。陳列する商品や店舗の状況などに合わせ、うまく使い分けてみると良いでしょう。

定期的な点検とメンテナンス

フックの素材はステンレスなど固い素材でできたものがほとんど。そのため、半永久的に使えるだろうとそのまま使い続ける方も少なくないでしょう。しかし、使用年数が経つことで生じたサビやフックの曲がりなど、ちょっとした劣化によりフックが破損し商品の落下につながります。フックの劣化を見落としてしまうのは危険です。

店舗で安心安全にフックを使用するためにも、定期的に点検をし、必要に応じてメンテナンスを行いましょう。サビ止めを使ったり、曲がってしまったフックは取り換えたりするなど、未然に事故を防ぐ心掛けが大切です。

フック陳列の安全を向上する安全パーツのご紹介

より安全にフック陳列をするために、通常のフックに加えて安全パーツを取り付けることも安全対策の一つです。ここでは、フックに使う保護キャップの特徴や選び方、取り付け方法について解説します。もし現在使用していない場合、店舗の安全性向上のためにも、ぜひ保護キャップの利用を検討してみてください。

フックの保護キャップの特徴

フックの保護キャップとは、フックの先端部分に取り付ける安全パーツです。フックの先端を保護することで、ぶつかってしまった際の衝撃を和らげます。保護キャップはゴム製でできたものもあり、やわらかい素材のためにより安全性が高まります。

怪我リスクの軽減

フックの先端部分を保護していることで、実際にぶつかっても大きな怪我につながるリスクを軽減します。例えばフックが目に当たった、額に当たって出血したといったケースもあります。保護キャップがついていることで、店舗の安全性が高まります。

耐久性と簡単な取り付け

保護キャップは小さいながらも耐久性があり、取り付けも簡単です。大きな工事などの必要はなく、比較的低価格で購入でき、店舗内のスタッフで簡単に取り付け作業ができます。

キャップの選び方と取り付け方法

保護キャップにはさまざまな種類があります。どのように選ぶと良いか、また取り付け方法はどのようにしたら良いのかをご紹介します。

サイズや材質の選定

保護キャップの材質は、樹脂製やゴム製などがよく見受けられます。用途に応じて選ぶと良いでしょう。カラーも、透明・黒・白などさまざまなものがあります。また、フックの太さなどによって保護キャップの大きさも異なります。購入する際にはフックの太さ、先端の形などを確認したうえで選ぶようにしましょう。

正しい取り付け方法

保護キャップは、フック一つひとつの先端にキャップのようにはめ込むだけで取り付けられます。フックの太さと異なるキャップですと、うまくはまらなかったり、しっかりと固定せずに取れてしまったりします。必ず正しい大きさのものを購入し、取り付けるようにしましょう。

まとめ：フック陳列用の安全パーツで事故を防ぎましょう

店舗で商品を陳列する際、スッキリと見やすい、商品が目立つなど、見た目ばかりを重視してしまいがちかもしれません。しかし、何よりも安全性が大切です。来店するお客様が安心安全に店舗内をご覧いただけるよう、陳列方法に工夫を凝らしてみてください。フックを使って商品を陳列する際には、フック陳列用の安全パーツを使い、事故を未然に防ぎましょう。