【店舗の死角】出入口の見通しを確認!衝突事故の対策でできることは?

2019.04.01売場の危険な場所
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店舗の死角店舗には、出入口や非常階段など、さまざまな場所に「死角」が存在します。死角があることで、お客様同士の衝突や、台車との衝突など、事故につながってしまう可能性も。

また、死角があることで、万引きや恐喝などの犯罪も起こりやすくなります。そのため、店舗内にある死角への対策が必要です。

今回は、衝突事故や犯罪などを防止するための適切な安全対策をご紹介します。

店舗の死角はどこにある?

店舗の死角はどこにある?まずは、売場の中で死角になりやすい場所を把握していきましょう。

非常階段やあまり使われていない階段

非常階段やあまり使われていない階段近年はエスカレーターやエレベーターが普及しているので、店舗内の階段は人気が少なくなりがちです。

階段といえば「非常用階段」だけで、普段はドアに閉ざされて階段の様子が見えない場合もあるでしょう。そのため、扉の向こう側に人がいて、ドアの開閉時に衝突してしまう可能性があります。

ほかにも、階段の踊り場などで、階段を下りる人と上る人が衝突してしまうことも考えられます。

また、非常階段や普段あまり利用されていない階段は、従業員の目の届きにくい危険エリアです。

放火や連れ去り、恐喝などの犯罪が起こりやすいほか、お客様が衝突・転倒して動けなくなってしまっても発見が遅れてしまうことがあります。

見落としがちな売場の死角

従業員やお客様がいる売場にも、死角は存在します。

例えば、店舗内に柱があり、見通しが悪いとお客様同士の衝突や、棚卸用の台車との衝突などが考えられます。

特に、高い陳列棚の後ろ、天井から吊り下げたPOPの周辺、ワゴンや冷蔵ケースの影などは、死角になりやすい要注意エリアです。

お客様が何らかの事故やトラブルに遭っていても気づきにくく、対応が遅れてしまうかもしれません。また、万引きや器物損壊への対策も必要です。

事故防止の対策としてできること

事故防止の対策としてできることでは、事故防止のためにできることはどんなことでしょうか。ここでは事故防止の対策としてできることをご紹介します。

使われていない階段や通路の安全対策

階段や階段の扉付近には不要な荷物などを置かず、見通しが良い状態にしておきましょう。階段や通路に物が放置してあると地震や火災が発生したときに避難する際の妨げにもなるので、防災の点でも重要です。

注意喚起のための標識を設置する、ミラーを設置するのも良いでしょう。

また、人目につきにくい階段や通路は、担当を決めて小まめに見回りを行うことをおすすめします。普段から従業員に店舗内の階段などを積極的に利用するよう呼びかけることも、安全対策として効果的です。

もしもの事故や犯罪に遭遇したときに備えて、すぐに通報できるよう防犯ブザーを設置しておくと、より安全性が高まります。

なお、あまり使わない階段や通路だからといって、照明が暗かったり掃除が行き届いていなかったりすると、衝突や転倒事故、犯罪のリスクが高まります。店舗の安全のためには、たとえ目につかないエリアでも明るく綺麗に保つことが大切です。

見落としがちな売場の安全対策

見落としがちな売場の安全対策売場に死角を作らないためには、整理整頓を徹底して余計な物を置かないことと、店舗レイアウトを見直して見通しを良くすることが基本となります。

直接見えにくい位置には、ミラーを設置して対策すると効果的です。天井に直付けするドーム形の防犯ミラーや、天井の角に付けられるコーナーミラー、角度を調節できるアーム付きミラーなどがあります。レジから見えるようにミラーを設置しておけば、レジが混雑して離れられないときでも、小まめに売場内の状況をチェックすることができます。

ミラーの設置を始め、万が一のために防犯カメラを取り付けるなどの安全対策を行うことは、犯罪の抑止にもつながります。お客様の安全を守るために、売場の死角をチェックし、適切な安全対策を行いましょう。

以上のような対策のほか、普段から「いらっしゃいませ」「こんにちは」といったお客様への声掛けを積極的に行うことも、安全対策として大きな効果があります。設備面の強化はもちろん、マンパワーもフルに活用して、事故や犯罪のない安全な店舗作りに努めましょう。

出入口も衝突事故が起こりやすい

出入口も衝突事故が起こりやすい出入口も死角となりやすく、衝突事故が起こりやすい場所です。

出入口のすぐ外が車道や自転車が通る道の場合、出入口を出たお客様が、走ってきた車や自転車と衝突する事故が起きる危険性が高くなります。背丈の小さな子どもが飛び出すと、互いの存在を認識しにくいため特に危険です。なお、公道に面した出入口だけでなく、敷地内の駐車場につながる出入口でも同様の事故が起きる可能性があります。このような事故を防止するために、店舗の出入口は、車道や敷地内の車路からできるだけ離して設置しましょう。

また、お客様は出入口の正面からやってくるとは限りません。右手や左手など、さまざまな方向からお店に入ろうとしてきます。入りやすい出入口は大切ですが、あらゆる方向からお店にアプローチできる出入口の場合、店舗から出ようとするお客様と、入ろうとしているお客様の衝突事故が起こる危険性が高くなります。事故防止のためには、人の流れをある程度コントロールできる出入口の設計も重要になります。

出入口の衝突事故の対策でできることは?

店舗の出入口での事故を防止するためには、見通しの良さや障害物の有無にも気を配る必要性があります。

店舗の出入口付近は、周囲の安全をしっかり確認できるよう、見通しを良くしておくことが大切です。角度があって目視が難しい場合は、ミラーを置くなどの工夫も必要です。

また、出入口付近にカートやダンボール、案内板などの「障害物」が置かれて、通路が狭くなっている場合も注意しましょう。特に障害物が進行方向を塞ぐように置かれている場合、衝突の可能性が高くなります。

ほかにも「自動か手動か分かりにくい」「ガラスがあると分からずにぶつかってしまった」「手動のドアを開けたら、思ったより勢いよく開いてしまった」といった、扱いにくいドアも事故の危険性を高くする原因のひとつです。事故防止のため、出入口には「分かりやすく、安全性の高いドア」を使用しましょう。

店舗の出入口の見通しが悪かったり、障害となるような荷物が置かれていると、ぶつかったり衝突したりといった事故の危険性が高くなってしまいます。出入口を道から離す、荷物の置き場所や構造を工夫して見通しを良くする、など事故の防止対策を行いましょう。

まとめ

今回は、店舗内の死角と衝突事故を防止するための対策についてご紹介しました。

店舗の死角は、思わぬ事故や犯罪を生む可能性があります。狭い通路や階段、出入口には、荷物を積まない、ミラーの設置など、対策を導入するようにしましょう。

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タグ : 売場 事故対策 事故 防止 出入口
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