電車内で赤ちゃんや子どもが泣く理由と対処法

2019.11.11子どもとのお買い物Q&A
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電車内で泣く赤ちゃん

赤ちゃんや子どもを連れてお出掛けをする際に、電車を利用して移動することもありますよね。そのとき、電車内でお子さんがぐずってしまい「周囲の方に迷惑をかけているのでは…?」と肩身の狭い思いをしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、電車内で赤ちゃんや子どもが泣いてしまう理由と、ぐずったときの対策についてご紹介します。

赤ちゃんが電車で泣く理由

赤ちゃんと体温計

赤ちゃんが電車の中で泣くのはなぜなのでしょうか。理由はさまざまありますが、特に注意したいのは赤ちゃんの「体温」です。

赤ちゃんや子どもは大人よりも体温が高く、平熱が36.5度ほどです。さらに電車内では抱っこ紐などで抱っこやおんぶをして親と体を密着させていることが多いため、体の熱がこもりがちになります。そのため、体が熱くなったことが不快で泣いているケースも多いと思われます。

その他にも、見慣れない場所にいることや、人が大勢いることに不安を感じて泣いているケースもあることでしょう。車両間の扉が開いていて音がうるさいといったことも、赤ちゃんが泣く理由として考えられます。

子どもが電車で泣く理由

電車で座っている子ども

子どもが電車の中で泣くのは、自分のわがままを聞いてもらえなかったときや、家族とケンカをしたときなどでしょうか。

旅行やお出掛けなどで疲れていると、子どもも普段以上に気が立って泣いたり怒ったりしやすくなります。

赤ちゃんや子どもが泣くのは仕方ない、でも「うるさい」と思う人がいるのも事実

赤ちゃんはまだしゃべれないため、自分の不快な気持ちを伝えるためには泣くしかありません。おなかがすいた、暑い、眠い、疲れた、痛い、おむつが濡れて気持ち悪い、うんちがしたい、かまってほしい、なんとなく嫌な感じがする…すべての気持ちを泣くことで伝えます。「赤ちゃんは泣くのが仕事」という言葉もあるように、赤ちゃんが泣くのは仕方ないことです。

また、おしゃべりができる子どもでも、自分の気持ちが言葉ではうまく伝えられないときは多々あるでしょう。

ですが、赤ちゃんや子どもの泣き声を不快に思うのも、赤ちゃんが泣くことと同じように仕方ないことといえます。

実は、赤ちゃんの泣き声には人の注意を引くために、人間が不快だと感じる周波数の音が含まれているとされています。人間の本能に訴えかけてくる音なので、赤ちゃんや子どもの泣き声が不快に感じるというわけなのです。

それでも、同じように小さなお子さんをお持ちの方や子ども好きの方なら、赤ちゃんや子どもが泣いている姿を「ほほえましいもの」として見守ってくれます。

ですが、不特定多数の方が利用する電車などの公共交通機関の中には、子どもが苦手という方がいる可能性もあります。また、頭痛や聴覚過敏などがあり、大きな声や音を聞くのがつらい状況にある方や、座席に座って寝ようとしていた方もいらっしゃるでしょう。

このような方々にとっては、子どもの泣き声はうるさく聞こえてしまうかもしれません。

電車内で赤ちゃん・子どもが危険な目にあった事例

ホームで大泣きする子ども

赤ちゃんや子どもの泣き声をうるさいと感じる人の中には、思ってもみない行動に出る人間もいます。ここでは、電車内で赤ちゃんが危険な目にあった事例をご紹介します。

1歳児が突然20代男性に首を絞められた事件

2018年1月、関東近郊の電車内で1歳の女児が、見ず知らずの20代男性に首を絞められるというショッキングな事件が発生しました。

男性と女児や母親には面識がありませんでした。女児が泣き出したため母親が抱っこをしてあやしていたところ、突然女児の首を絞めてきたとされています。

男性は電車内にたまたま居合わせた私服警察官によって取り押さえられ、現行犯逮捕されました。女児は病院へ搬送されましたが、命に別条はなかったということです。

暴言を吐かれる、ベビーカーを蹴られるなどの事例も

上記のような事件は大変レアケースですが、電車内で子どもが泣き出し、なかなか泣きやませられなかった際に他の乗客から心無い言葉や冷たい目線を向けられたり、ベビーカーを蹴られたりしたといった事例もあります。実際にご自身がそういった経験をしたり、SNSでそういった内容の投稿を見たりしたことのある方も多いのではないでしょうか。

子どもがぐずったときに親が取るべき態度とは

赤ちゃんを抱っこしているママ

子どもがぐずって大泣きしているのに、スマホをいじって知らん顔で放置している…そんな親には、周囲の方も不快感を覚えてしまいます。反対に少しでも何とかしようと努力している様子があれば、そういった不快感をある程度抑えることができます。

このときに「〇〇駅で降りるからね、ちょっと待ってね」と子どもに話しかけながら、さりげなく周囲の方に降車駅を告げるのも効果的です。周りの方も泣いている子どもがあとどれくらい電車内にいるのかが分かるので、各自で「〇〇駅までならすぐだから別にいいかな」「〇〇駅まで泣き声を聞くのはしんどいから、自分が隣の車両へ移動しよう」などと判断することができます。

子どもがぐずったときの対策

車内で子どもがぐずったときの対策としては、以下のようなものがあげられます。

・対策1「言いなだめる」

3歳以上の子どもの場合、親の言うことをある程度理解することができます。そのため、まずは優しく言いなだめることを試みるべきです。その際に「〇〇駅についたらおいしいものを食べようね」などといった楽しいことを連想させることを言うのも効果的です。

・対策2「抱っこやおんぶをする」

ぐずり始めたときに抱っこやおんぶをすると、体勢や視界が変化して泣きやむことがあります。あらかじめ抱っこ紐やおんぶ紐を用意しておくのもおすすめです。

・対策3「おもちゃを与える」

おもちゃを持った赤ちゃん

お気に入りのおもちゃを用意しておくのも、子どもの気を逸らす方法のひとつです。このとき、音の出るおもちゃは周囲の方の迷惑になるので避けましょう。

・対策4「外の景色を見せる」

電車の窓から動きのある外の景色を見せるのも効果的です。先頭車両の運転席を見せるのもおすすめです。

・対策5「スマホやタブレットを使う」

小さい子どもにスマホやタブレットを渡すのは若干抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、それでおとなしくなるなら選択肢として有効だといえます。画像や動画、ゲームなど、スマホやタブレットひとつでさまざまなことができるため、飽きがなかなかこないのもポイントです。ただし音量はうるさくならないよう注意しなければいけません。

・対策6「途中下車する」

時間に余裕があるときは、いったん電車から降りて子どもを落ち着かせるという方法もあります。周囲の目が気になってストレスを感じた親にとっても、よい気分転換になります。

その他の対策

このほか、「お菓子をあげる」という方法もありますが、子どもが小学生や幼稚園へ通う年齢の場合はあまりおすすめできません。効果的な方法ではありますが、ぐずればお菓子をもらえると解釈してしまうこともあります。

また、電車はあくまでも公共の乗り物なので、マナー違反だと注意されてしまう可能性もあります。赤ちゃんや小さな子どもにお菓子をあげる場合も、ボロボロとこぼれやすいものやニオイの強いものは避けましょう。

子どもが話して分かる年齢の場合は、公共のマナーやルールについてきちんと伝え、ぐずって周囲に迷惑をかけないようしっかりと叱ることも大切です。

まとめ

電車内で赤ちゃんや子どもが泣く理由と電車内で起きた事件の例、赤ちゃんや子どもが泣いたときの対処法をご紹介しました。

しゃべることができない赤ちゃんが泣くのは仕方ないことですし、おしゃべりができる年齢の子どもでも上手に気持ちが伝えられずぐずってしまうことはあるでしょう。ですが、電車内の乗客全員が「仕方ない」とは捉えてくれないのが現実です。泣いている赤ちゃんや子どもの声を不快に感じてしまう人がいるのも事実ですし、不快な気持ちを暴力的な言動でぶつけてくる人間もまれにいます。

大切な子どもを守るためにも、電車内で子どもがぐずり始めたときには抱っこをしたり外の景色を見せたりして、子どもが泣きやむよう対処しましょう。

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タグ : 子ども 対策 対応 電車 ぐずり
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